ライフルスコープのレティクル レンジファインダーの読み方です。実際には、使いやすいように使うのが一番良いと思いますが、わからないのも気持ち悪いので、数字で表現してみようと思い立った次第です。
スコープの解説サイトでミルドットの説明など多くありますが、違った観点から考えてみたいと思います。
まず調べるレティクルは以下を使います。廉価なライフルスコープに多いことが選定の理由です。
さらにライフルスコープは以下の4×32の固定倍率を使います。固定倍率が基本になるためです。ズームスコープは後編で記載します。
このスコープのカタログスペックを見ると「100ヤード での視野 は 29フィート」となっています。単位を変えると「91.44m での視野は 8.84m」です。視野とはスコープを覗いた時に見える画像の幅です。
91.44mでの視野8.84mでの画角は「5.54°」と計算できます。画角とは、スコープのレンズに写る映像を角度であらわしたもので、距離が変わっても影響を受けません。
画角「5.54°」での距離別の視野は以下の図の通りになります。
(二等辺三角形を上角=画角・距離=高さから求めた数値です)
距離 50m での 視野は、4.84m で、レティクルは以下の図のように読み取れます。
人間の顔の長さは、平均 24cm前後らしいです。よってレティクルの目盛りが顔と同じくらいなら、距離は50mとなります。目盛り2つなら 25m ですね。
同様になりますが、距離別の目盛りを以下の表に記載します。
距離 | レティクル目盛り |
10m | 4.84cm |
20m | 9.68cm |
30m | 14.52cm |
40m | 19.35cm |
50m | 24.19cm |
100m | 48.38cm |
今回、固定倍率を例にしたのは、ズームスコープの場合、倍率によって画角が変わるためです。
倍率ごとに視野がわかれば同様の計算ができますので、次回はズーム スコープ のレンジファインダーの読み方を記載したいと思います。