写真でレティクルを見てみよう 【BDC編】

実際の写真を使ってスコープのレティクルを見てみましょう。
BDC とは Bullet Drop Compensator の略で、 ターゲットまでの距離に応じて弾着点を補正 する機能です。
写真は Nikon Prostaff 3-9×40 のものですが、レティクルの読み方は次のようになります。

Nikon Prostaff 3-9×40 で .308 Winchester 150gr 2820fps の弾丸を使って スコープを 9倍 とした時のレティクルを示します。
なお、ゼロインの距離は 200ヤード です。
ターゲットが 300ヤードなら、1つ目の「○」の底(299ヤードを示す)で照準すれば弾着点を補正できます。

こちらは Nikon Prostaff 7 3-12×42 のレティクルです。
Nikon BDC レティクルは Nikon SpotOn サイト で計算するができます。
射撃時にはズームの倍率を固定することが重要ですね。

形状の違うこちらは Bushnell AR Optics 3-12×40 のレティクルです。
DropZone 223 と呼ばれ .223(5.56mmNATO弾) を前提とした BDC レティクルです。

100ヤード でゼロインすると、倍率 12倍 で、●が100ヤード単位となり、とてもわかりやすいです。
弾丸と倍率を固定すると とても簡単になります。
汎用的な Nikon と 専用の Bushnell が良い対比となっています。

Bushnell Trophy XLT 3-9×40 DOA 600 のレティクルです。
DOA は Dead on Accurate の略で、600 は 600ヤードまで対応 という意味です。

100ヤードでゼロインして、目盛りが100ヤードごとを指します。
対応する弾丸はとても多く、数ページの表が Bushnell サイトで公開されています。

こちらは Bushnell Trophy XLT 3-9×40 DOA 200 のレティクルです。
レティクルの「中心より上」に目盛りがあることが特徴です。

このレティクルは スラッグガン 用で、ゼロインした距離より 短い距離のターゲットに対しても 弾着を補正することができます。

弾道は放物線を描くので、ゼロインした距離を超えると レティクル中心より下に着弾します。
多くのメーカーは弾着補正に熱心で、多くの BDC レティクル を持つスコープが存在します。