スコープ装着型ナイトビジョン

スコープに後付けするナイトビジョンです。
昼用のスコープを夜間に対応させるアタッチメントになります。
BSA Catseye 4-16×44 サイドフォーカス を例に装着してみました。
使用上の留意点などを合わせて記載します。

まず、各パーツです。
主なパーツは 1) カメラ 2) ディスプレイ 3) IRイルミネータ の3つです。
IRイルミネータの装着は任意です。
ただ、IRイルミネータを必要とする場合は 販売店によっては単なるフラッシュライトだったりするので注意してください。
店舗に事前に確認しましょう。

各パーツを上図を参考に装着します。
ここで注意すべきは 2点 です。

BSA Catseye 4-16×44 では幅が足りないため付属のディスプレイ固定用マウントリングが使用できませんでした。
替りに幅が狭いシングルナットのマウントリングを使っています。

カメラ下部の六角スクリューが銃のレイル面と干渉する可能性があります。
スコープのマウントリングの高さが低い場合に発生します。
BSA Catseye 4-16×44 ではミドルマウントで干渉したので、ハイマウントを使用しています。

カメラの位置決めは スコープを最大倍率にして行います。
瞳径・アイリリーフの条件が最も厳しい状態でカメラ位置が決まっていれば、倍率を下げても使えます。
カメラには手動のフォーカスがありますので、位置決めは比較的楽に行えます。

約100m先の自転車置き場です。
肉眼では黒く見え、自転車があることが判別できません。
なお、スコープの丸い映像を四角いディスプレイに表示するので上下が切れています。

スマホで同じ場所を撮影したものです。
ナイトモードにしていますが、暗くてフォーカスが合いませんでした。

倍率を上げるとモノクロに近づきますが、対象物は充分判別できます。

IRイルミネータをONにしました。
自転車のライトなどが反射しています。
鹿の眼などで反射して捉えやすくなりそうです。

こちらは約350m先の光景です。
もちろん肉眼ではまったく見えないディティールです。
総じて ナイトビジョンとしての役割は果てしているようです。
もちろん、専用のナイトビジョンスコープとの性能差はあるものの、価格帯・スコープの活用を考えると「アリ」だと思います。

ここからは使用する際の留意点です。
ここまで出てきたナイトビジョンの画像が左に少しズレていることにお気づきでしょうか?
これはカメラを上図の六角スクリューで固定するため、最後の締め込みで微妙にズレるためです。

バッテリーは 18650 3.7v リチウムイオンバッテリー 3本を使用します。(もちろん付属しません)
ナイトビジョンに2本、IRイルミネータに1本を使います。
同じ18650 バッテリーですが、異なる製品を使っています。

異なる18650バッテリーを使う理由は 長さ です。
赤の TrustFire は保護回路付きで全長:約69mmです。
青のXHDATAは全長:約65mmです。短い理由は保護回路なしだからです。
つまり、ナイトビジョンのバッテリーケースにTrustFire(約69mm)が入らないので、短い保護回路なしのバッテリーを使わざる得ないのです。
(IRイルミネータは長い保護回路付きが使えます)

最後に カメラ付近にフォーカス調整用の大きな穴があります。
スコープ側が街灯などで明るい場合、光がカメラに入ってしまうことがありました。
その場合、ナイトビジョンの映像が白っぽく表示されます。
幽霊の類いではありません。