HAWKE X-ACT で弾道計算

久しぶりに HAWKE Chair Gun Pro を起動したら バージョンアップのメッセージが出ました。
更新したら とんでもなく変わっていました......
名称が CHAIN GUN Pro から X-ACT に、操作も変わってましたので、基本的な使い方をご紹介します。

【2019/05/11修正】
正確には 新たに X-ACT が追加され、CHAIN GUN Pro も現役です。
ダウンロードページは以下のURLです。
https://www.hawkeoptics.com/chairgun-and-x-act-end-of-life.html

まずは単位をメートルに変更します。
上図の赤い四角の部分を メートル に設定しました。

次に使用する弾丸を選びます。
メニューの [Presets]-[Centre Fire] を選択します。

ダイアログが出てくるので [308 Win] を選択しました。
これで弾丸のパラメータが設定されます。
従来の CHAIN GUN Pro では BC値 を調べるのに手間取る事がありましたが、楽になりました。
ただ、弾頭重量を選択できないので、標準的な値が使われているのだと思います。

最後に 銃ごとのパラメータを設定します。
[Sight Height]
銃身中心~スコープ中心までの高さを入力します。
上図では 5cm としています。
[Zero Range]
ゼロインする距離、上図では 200m としています。
[Magnification]
ゼロイン時のスコープ倍率です。

すると弾道が表示されます。
赤い太線が弾道、横軸が距離で単位:メートル、縦軸が単位:cmです。
弾道を横から見た状態になります。
基本的な使い方は これだけです。

弾道を理解しやすくするため、射手から見た弾道も表示できます。
メニューの [Reticles]-[Mil-Dot Reticles]-[Mil-Dot (non IR)] を例とします。

続いて 画面下にある [Intercepts] ボタンを押します。

すると 上図が出てきます。
Mil-Dotレティクルの縦線だけ取り出した図ですね。
ゼロインで必要な値は「31.3」です。
また、射撃時の弾着補正で必要な値は「200」~「620」です。

ゼロインで必要な値「31.3」を説明します。
左に表示されている数表の上で [右クリック]-[Show every(Yard/metre)]-[1] を選びます。
これは数表の [Range] の表示を 1m毎 にするという意味です。

[Range] の表示を 1m毎 にしました。
弾道は 31mでレティクル中心の下 0.05cm を飛行、32mでレティクル中心の上 0.09cm を飛行 することがわかります。
弾丸の飛距離が 31.3mの時、レティクル中心と交差します。
つまり、31.3mでゼロインは 理論上 200mでゼロインと同意ということです。

ついでに記載します。
弾道を示す 赤い太線に ● が表示されています。
これは レティクルの ● を示しており、距離に応じた弾着補正量を示してします。