クラウン S&W M19 を PERFORMANCE CENTER M327 TRR8 に改造 ~ バレル装着編

クラウン M19 エアコキ (10禁) を PERFORMANCE CENTER M327 TRR8 に改造します。
M327 TRR8 のバレルキット があるので、こちらを使用して改造します。
今回は 最低限の改造として バレルの換装のみ行います。
(これが一番大変ですが)

こちらが PERFORMANCE CENTER M327 TRR8 バレルキット です。
このキット、どのメーカーの どの製品に向けた物かわかりません。
そこで外寸、内寸を測って どのように装着するか検討します。

1.現状確認 (外寸)

M327 TRR8 のバレルと、クラウン M19 の外寸です。
バレル基部のサイズが全く違います。
クラウン M19 エジェクターロッド上の肉厚が非常に薄い部分があり、M327 TRR8 のサイズに合わせる事ができません。

2.現状確認 (内寸)

クラウン M19 のバレルを割って インナーバレル ユニット の構造と アウターバレルの内寸 を計測します。
クラウン M19 の内部は 直径 14mm×31mm の空間でインナーバレルを前後させています。
また、側面に 6mm×2mmの突起があり、これでインナーバレルの水平を保っています。

3.作業方針

作業の方針は「バレル基部をすげ替え」としました。
段取りは以下の通りです。
・M327 TRR8 のバレル基部をカット
・M327 TRR8 のバレルに 直径14mm×34mm の穴を掘る
・クラウン M19 のバレル基部をカット
・M327 TRR8 のバレルに M19 の基部を埋め込む
・エジェクターロッドの溝を 8mm に広げる

4.バレル基部をカット

クラウン M19 のバレル基部のカットは 3mm長くカットします。
この 3mm が M327 TRR8 のバレルに埋め込む部分になります。
埋め込む3mmの部分は 円柱状に加工 します。

5.M327 TRR8 バレルに14mm径の穴開け

M327 TRR8 のバレルに 直径14mm×34mm の穴を開けます。
M14のドリルに 34mmの位置をマーキングして ゆっくり、少しずつ穴を広げます。
電動ドリルを使うとパワーがありすぎたので、手動でジワジワと開けました。

加工後の M327 TRR8 バレルの状態です。
M14ドリルでの穴開けに手こずり、キレイになりませんでした。
内部の白い物は 6mm×2mmのプラ板で、インナーバレルのガイドです。

※作業順序のミス

「6.バレル基部のすげ替え」と「7.バレル基部の調整」の順序は逆にすべきです。
逆にすればエポキシパテの固定時に『バレル基部の固定位置を微修正』できます。
順序を間違えたため、バレルの水平位置が0.5mmほどズレました。
気が付くのが遅すぎて修正できませんでした。

6.バレル基部のすげ替え

先ほど開けた 14mm×34mm の穴と M19の基部を合わせ、ギャップを埋めます。
M14ドリルでの穴開けに手こずった結果、15mmほどになっていたため、エポキシパテでギャップを埋めました。
インナーバレルを入れてバレル基部を接着しました。

M327 TRR8 バレル内部に離型剤(メンソレータム)を塗り、M19 基部にエポキシパテを巻いて押付けると簡単に整形できます。
離型剤を塗らないとエポキシパテで接着されてしまいます。
作業の難易度が上がってしまうので、要所で離型剤を使用しています。

エジェクターロッド収納部は 8mm径のヤスリ(リューター用のビット)を使って広げました。

7.バレル基部の径を調整

M19のバレルを割って 再接着しているため、基部の直径が若干太くなって本体に入りません。
調整箇所を探るため、バレル基部を白で塗装し、本体と擦れる部分を特定します。
擦れる部分は塗装が剥げますので、その部分をわずかに削ります。
カッターの刃を立てて擦るとカツオ節くらいの厚さで削れますので、ちょっとずつ削ります。
程よい抵抗でバレルが収まれば完了です。

8.微修正

ここで問題が発生しました。
バレルと本体の間にコピー用紙1枚くらいの隙間ができました。
気になるので エポキシパテを薄く貼付け、バレルを押付けて隙間を埋めます。
エポキシパテを貼り付ける前、本体側に離型剤を塗っています。

9.M327 TRR8 バレル装着後(一旦完成)

隙間にエポキシパテが見えています。
これで M327 TRR8 バレルの装着が完了です。
最低限の作業は以上となります。
この後は 本体側の加工を行います。

10.本体の加工 (途中)

本体側の加工は写真の通りです。
作業内容は「本体加工編」でご紹介します。