クラウン M19 エアコキ (10禁) を PERFORMANCE CENTER M327 TRR8 に改造します。
M327 TRR8 のバレルキット があるので、こちらを使用して改造します。
今回は 最低限の改造として バレルの換装のみ行います。
(これが一番大変ですが)
こちらが PERFORMANCE CENTER M327 TRR8 バレルキット です。
このキット、どのメーカーの どの製品に向けた物かわかりません。
そこで外寸、内寸を測って どのように装着するか検討します。
1.現状確認 (外寸)![](https://i0.wp.com/www.mmoptics.jp/wpdb/wp-content/uploads/2021/06/01-3.jpg?resize=474%2C312&ssl=1)
M327 TRR8 のバレルと、クラウン M19 の外寸です。
バレル基部のサイズが全く違います。
クラウン M19 エジェクターロッド上の肉厚が非常に薄い部分があり、M327 TRR8 のサイズに合わせる事ができません。
2.現状確認 (内寸)![](https://i0.wp.com/www.mmoptics.jp/wpdb/wp-content/uploads/2021/06/02-2.jpg?resize=474%2C356&ssl=1)
クラウン M19 のバレルを割って インナーバレル ユニット の構造と アウターバレルの内寸 を計測します。
クラウン M19 の内部は 直径 14mm×31mm の空間でインナーバレルを前後させています。
また、側面に 6mm×2mmの突起があり、これでインナーバレルの水平を保っています。
3.作業方針![](https://i0.wp.com/www.mmoptics.jp/wpdb/wp-content/uploads/2021/06/03-3.jpg?resize=474%2C312&ssl=1)
作業の方針は「バレル基部をすげ替え」としました。
段取りは以下の通りです。
・M327 TRR8 のバレル基部をカット
・M327 TRR8 のバレルに 直径14mm×34mm の穴を掘る
・クラウン M19 のバレル基部をカット
・M327 TRR8 のバレルに M19 の基部を埋め込む
・エジェクターロッドの溝を 8mm に広げる
4.バレル基部をカット![](https://i0.wp.com/www.mmoptics.jp/wpdb/wp-content/uploads/2021/06/04-1.jpg?resize=474%2C356&ssl=1)
クラウン M19 のバレル基部のカットは 3mm長くカットします。
この 3mm が M327 TRR8 のバレルに埋め込む部分になります。
埋め込む3mmの部分は 円柱状に加工 します。
5.M327 TRR8 バレルに14mm径の穴開け
![](https://i0.wp.com/www.mmoptics.jp/wpdb/wp-content/uploads/2021/06/05.jpg?resize=474%2C356&ssl=1)
M327 TRR8 のバレルに 直径14mm×34mm の穴を開けます。
M14のドリルに 34mmの位置をマーキングして ゆっくり、少しずつ穴を広げます。
電動ドリルを使うとパワーがありすぎたので、手動でジワジワと開けました。
加工後の M327 TRR8 バレルの状態です。
M14ドリルでの穴開けに手こずり、キレイになりませんでした。
内部の白い物は 6mm×2mmのプラ板で、インナーバレルのガイドです。
※作業順序のミス
「6.バレル基部のすげ替え」と「7.バレル基部の調整」の順序は逆にすべきです。
逆にすればエポキシパテの固定時に『バレル基部の固定位置を微修正』できます。
順序を間違えたため、バレルの水平位置が0.5mmほどズレました。
気が付くのが遅すぎて修正できませんでした。
6.バレル基部のすげ替え
![](https://i0.wp.com/www.mmoptics.jp/wpdb/wp-content/uploads/2021/06/07-01.jpg?resize=474%2C474&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/www.mmoptics.jp/wpdb/wp-content/uploads/2021/06/07.jpg?resize=474%2C356&ssl=1)
先ほど開けた 14mm×34mm の穴と M19の基部を合わせ、ギャップを埋めます。
M14ドリルでの穴開けに手こずった結果、15mmほどになっていたため、エポキシパテでギャップを埋めました。
インナーバレルを入れてバレル基部を接着しました。
M327 TRR8 バレル内部に離型剤(メンソレータム)を塗り、M19 基部にエポキシパテを巻いて押付けると簡単に整形できます。
離型剤を塗らないとエポキシパテで接着されてしまいます。
作業の難易度が上がってしまうので、要所で離型剤を使用しています。
エジェクターロッド収納部は 8mm径のヤスリ(リューター用のビット)を使って広げました。
7.バレル基部の径を調整![](https://i0.wp.com/www.mmoptics.jp/wpdb/wp-content/uploads/2021/06/08.jpg?resize=474%2C356&ssl=1)
M19のバレルを割って 再接着しているため、基部の直径が若干太くなって本体に入りません。
調整箇所を探るため、バレル基部を白で塗装し、本体と擦れる部分を特定します。
擦れる部分は塗装が剥げますので、その部分をわずかに削ります。
カッターの刃を立てて擦るとカツオ節くらいの厚さで削れますので、ちょっとずつ削ります。
程よい抵抗でバレルが収まれば完了です。
8.微修正![](https://i0.wp.com/www.mmoptics.jp/wpdb/wp-content/uploads/2021/06/09.jpg?resize=474%2C356&ssl=1)
ここで問題が発生しました。
バレルと本体の間にコピー用紙1枚くらいの隙間ができました。
気になるので エポキシパテを薄く貼付け、バレルを押付けて隙間を埋めます。
エポキシパテを貼り付ける前、本体側に離型剤を塗っています。
9.M327 TRR8 バレル装着後(一旦完成)![](https://i0.wp.com/www.mmoptics.jp/wpdb/wp-content/uploads/2021/06/10.jpg?resize=474%2C356&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/www.mmoptics.jp/wpdb/wp-content/uploads/2021/06/11.jpg?resize=474%2C356&ssl=1)
隙間にエポキシパテが見えています。
これで M327 TRR8 バレルの装着が完了です。
最低限の作業は以上となります。
この後は 本体側の加工を行います。
10.本体の加工 (途中)![](https://i0.wp.com/www.mmoptics.jp/wpdb/wp-content/uploads/2021/06/13.jpg?resize=474%2C356&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/www.mmoptics.jp/wpdb/wp-content/uploads/2021/06/12.jpg?resize=474%2C356&ssl=1)
本体側の加工は写真の通りです。
作業内容は「本体加工編」でご紹介します。